マスクを電鍋で洗浄してみた!その② 電鍋でマスクを加熱してみた

前回熱分析装置DSCと観察装置を用いてマスクの融解温度について調べてみました。(前回記事:耐熱温度は何度?

 

今回は実機(電鍋)を用いてマスクの加熱実験を行いました。新品のマスクをいくつも使用するのはさすが我が家の切迫したマスク事情に影響を与えるので、今回は使用済みのマスクを短冊状にして加熱前後の形状観察を行います。

 

Fig.1:短冊状にしたマスクの写真

 

我が家の電鍋は熱分析装置のように正確に温度を設定することはできません。説明書には目安の温度として予熱:80℃ 低温:100~130℃ 中温:150~180℃ 高温:190~220℃と書かれています。

 

実際に短冊状にして各温度・時間プログラムで加熱した結果が以下の写真のとおりです。

Fig.2:電鍋で加熱した後の短冊状マスク(上から見た写真)

 

最初連続で加熱実験を行っていたのですが、予熱(80℃)で8分実験を行った後すぐに低温(100~130℃)で8分の実験を行ったところマスクが見事に収縮しました。(④)
一度鍋を水で冷却し再度低温(100~130℃)で8分の実験をした結果(真ん中)、若干長さが短くなっているように見えますが、使用はできそうです。(③)
また低温(100~130℃)で15分加熱した結果と予熱(80℃)8分→低温(100~130℃)8分では同じような結果になりました。(④,⑤)

 

というわけで考察してみました。

我が家のマスクは130℃で収縮するため、電鍋は低温設定で8分では最高温度(130℃)に到達していないため縮んでおらず、予熱で8分予備加熱してから低温で8分加熱したもの、低温で15分加熱したものでは130℃に到達しているため収縮し同じような挙動になったものと推測しました。(※ただし、この考察は結論から申しますと間違っています。)

 

次に横から見た写真です。

Fig.3:電鍋で加熱した後の短冊状マスク(横から見た写真)

 

写真ではわかりにくいのですが、低温:8分のものは少しうねうねしていました。ネットにも書いてあったのですが、再利用回数が3回程度と書いてあったこともうなずけます。

 

さて最後に低温8分で我が家のマスク洗浄してみました。結果が次の写真です。

Fig.4:電鍋で低温(100~130℃)8分加熱後のマスクの写真

 

「えええええーーーーー!!」
はい、見事に縮みました。。。写真ではわかりづらいですが、右側が縮んで固まっちゃってます。前回妻が同じプログラムで行ったときは成功したと聞いたのですが…

 

電鍋を使ってマスクの洗浄なかなか手ごわいです。

 

(次回)電鍋の温度を調べてみた

※この実験はマスクの品質、および消毒効果を保証するものではございません。

 

 

 
マスクを電鍋で洗浄してみた!関連記事
その① 耐熱温度は何度?
その② 電鍋でマスクを加熱してみた
その③ 電鍋の温度を調べてみた

 

 

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