私が見た未来
こんにちは、ネッチ・ジャパンの篠田です。
皆様お元気でお過ごしでしょうか? まず、先週開催させて頂きました熱分析・熱物性基礎セミナーですが、オンライン参加を併せて、それぞれ300名近いご参加を頂きまして、大盛況でした。実際にご来社頂いた方も含めて厚く御礼申し上げます。ただ、申し訳なかったのは、ドイツ本社側のシステムの不具合により、せっかくご送信頂いたアンケートが不達になってしまったことで、お手数ながら、もう一度送付をお願いしていることと、やはり本社側が日本からの指示通りに締め切りを行っていなかったために、直前では入れないという不具合が生じてしまったことです。この場を借りて深くお詫び申し上げるとともに、入れなかった皆様のために再配信の手配をしております。本社側も改善させて頂くとのことですので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
来週から仙台でICT2025が始まりまして、こちらにはプラチナスポンサーで参加させて頂いております。私も、新しい面内の熱拡散率測定方法で1件発表させて頂く予定です。我ながら面白い発表と思っておりまして、マルチスリットで加熱して、検出側もマルチスリットで部分的に検出するのですが、検出側のスリットは㎛単位でずらすことができるようになっておりまして、下のスリットの間の上に丁度上のスリットがくると面内測定が可能です。解析方法は、2次元グリーン関数と鏡像法を組み合わせたもので、LabViewの非線形回帰計算機能で評価しました。Bi2Te3のpとnの熱拡散率を区別できて、1mm2/s程度の面内の低熱拡散率試料のフラッシュ法による測定法としては、今までで一番信頼性が高いのでは、と思っています。
さて、話変わって、今回の題名にもございますように、「私が見た未来」という、元漫画家、たつき諒さんの漫画が話題、というか日本を越えた社会現象にまでなっています。これによると、来月7月5日に東日本大震災を越える大津波が日本を襲うという夢を同氏が見た、ということなのですが、これが中国にまで広まって、来月の予定訪日客が激減しているというのです。ドイツでも知っておりました。こういうことが実際にあるかというと、もうすぐですし、実際のこの目で見て確かめたいと思っておりました。7月初めにはドイツでの会議ですし、出発日がちょうど7月5日なのです。ところが!一昨日に急遽ドイツ本社から連絡がございまして、予定を1日早めるので7月4日に出発せよと。。これでは、後ろ髪をひかれる思いで出発しなければなりません。仕方がないので、いくつか指示を残すことに致しました。私の残す指示は簡単です。
1)避難バッグだけを持ち、3階に逃げること。
2)他人の安否の確認・上司の指示を待つな。
3)逃げたら、気になっても階下に戻るな。
の三つです。仮に津波で工場やラボに大損害があっても、人材が無傷ならばまたやり直せますからね。その逆はありません。
2)の指示は、「津波てんでんこ」と呼ばれているものです。津波が来たらてんでんばらばらに高いところに逃げろ、というものです。異論があるでしょう。でもこの場合はこれが正しいのです。杉野はいずこ、杉野はいずや、と軍神廣瀬中佐になる必要はないのです。
実は私も、東日本大震災の2ケ月前に、大津波に追われる夢を見ており、1ケ月分の食料その他を用意し、会社でも避難訓練を呼び掛けていました。ちょっとアヤシイですね。
熊本大震災の前月のブログにも、来月鹿児島あたりが危ないのでは、と書いております。(ただこれは、余震がだんだん北上していたので、地震の専門家のお客様の説明をもとに推測したに過ぎません。)
その後のサバイバルですが、やはり一番必要なのは、水です。我が家では、ペットボトル水の他に、ポリタンクに水道水を汲み置きしておいて、いざとなったら浄水タブレットを入れる準備をしています。1時間もすると飲料水に早変わり、です。元グリーンベレー隊員の柘植久慶さんのご著書に、水筒の中に銀貨を入れていたとありました。これも覚えておくと良い知恵です。たまたま偶然ですが、太陽光発電も都の補助でかなり安価に昨日から導入致しまして、一日20kWhも発電してくれますので、壊れなければ、近隣に電気を分けてあげることもできます。
あと、旧日本軍のサバイバル本も参考にしています。水と岩塩があれば1週間は生きられますね。
備えなければ、憂いなし。起きなければ起きないで良かったではないかと思います。
東日本大震災の直後には、東北の全てのネッチユーザーの安否を確認いたしましたが、今は数が多くなって、そうも行かないようです。
今後ともネッチ・ジャパンを宜しくお願い申し上げます。