新年明けましておめでとうございます。 | netzsch 熱分析の最先端

新年明けましておめでとうございます。

2020.01.06


皆様こんにちは。ネッチ・ジャパンの篠田です。
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。今年もなにとぞ宜しくお願い申し上げます。


昨年度は、台風につぐ台風、風水害、首里城火災、貿易がらみの国際間の衝突など、暗いニュースが続きましたが、リチウムイオン電池の発明者の吉野彰さんのノーベル賞受賞など明るい話題もございました。
わが社の熱分析装置も、2次電池には密接に関連しておりまして、電池の安全性を評価するARC、MMCをはじめ,電極、セパレータなどの材料を評価するTG-DSC、これとGC-MS、FT-IRなどの発生ガス分析をカップリングさせた複合解析システム、DSC、TMA、LFAなど様々なアプリケーションでご活用して頂いております。
私の持論と致しまして、現代社会の律速は“熱”であり、逆に“熱”を制する者は未来社会を制するのであります。これはナノエレクトロニクスの世界から、原子力発電、ロケットの安全性に至るまで同様です。
ナノエレクトロニクスと言えば、最近嬉しいニュースを頂きました。ウィーン工科大学のBauer先生、NIMSの森先生らのグループが熱電変換材料で革新的な業績を上げられまして、それがNatureに掲載されました。(https://www.nature.com/articles/s41586-019-1751-9)
その中で、弊社のラボのNanoTR(PicoTherm社製)で取得させて頂いたデータが非常に重要な役割を果たしたとのことでした。
話戻って、熱を制するためには、熱を正しく計測することが重要です。それが、ひいては安全な社会につながるのだと確信しております。
本年も風水害、再び大地震、噴火、津波、そして世界各地での動乱と、これでは世界の屋台骨が崩れてしまわないかと、人心安らからぬことが数多く起きると感じておりますが、その中でも、少しでも我々のお役にたてることは無いか、と考える次第であります。
ということで、本年の我々のひとつの大きなテーマは、安全な社会を実現するための熱測定装置と技術のご提供、ということを努力させて頂く所存でございます。(新製品をご紹介する次回のブログの伏線にもなっているのですが…)
本年も何卒、ネッチ・ジャパンを宜しくお願い申し上げます。


さて、今年のキーワードを、個人的にあげさせて頂くとすると“サバイバル”であります。ニュースでは、12月に東日本大震災直前と同じ兆候が観測されているとのことですが、仮に関東圏において大地震が発生した場合、どうなるか。それに備えて何を準備しておくか。やはり参考になるのは、直接聞いた先人のお話です。
中学のときH先生という名物の音楽教師がいて、先輩の武見太郎氏(もと日本医師会会長)があいさつに来たとか、そんな昔話を聞かされましたが、力説していたのは関東大震災のときの体験で、特に困ったのは「水」だ、と言っておられました。あたりまえですが、やはり印象に残っております。
体育の教師は、ヘルシンキ五輪で銀、銅メダルをとられたU先生でしたが、乗っていた輸送船が撃沈されて、鮫の泳いでいる海で長時間泳いでいたそうです。「体力」「持久力」ですね。祖父は船員で、やはり乗船が事故で沈んでただ一人生き残ったそうですが、これは「運」です。運を培うには、中国の古典「陰騭録」(いんしつろく)に学ぶところ大であります。
予備校時代の、河合塾の国語の名物教師の大川先生は、水と塩だ、水と塩があれば人間1週間生きられるのだと強調しておられました。「塩」です。精製されていない「あら塩」または「岩塩」ですね。というと、津本陽氏の「我が勲の無きがごと」を思い出されてしまいますが、そういう意味ではございません(汗)
やはり必要なのは「食」です。インパール作戦時、牟田口司令官は補給を危惧して反対する幕僚たちに対し、牛を連れていけば良いと言い、ジンギスカンになぞらえたのですが、せっかくの牛も途中で河に流されたり病気で死んだりして全滅してしまった。ジンギスカンはそんな馬鹿ではなく、牛一頭をまるごと乾燥して牛の胃袋におさめてしまういわばフリーズドドライの技術を持っていたのであります。
ということで、何日か、セブンのフリーズドドライで暮らしてみましたが、どうも元気が出なくなりました。やはり日本人は温かい米の飯を食べないと元気が出ない。そこで冬休みに試したのが小学校以来の飯盒炊飯であります。(飯盒炊爨はおかずなどの料理の場合に使うそうです)
まず、池袋西口の某ショップで兵式飯盒と携帯燃料(缶)をやっと見つけて買い求めました。置いているところは結構少ないです。購入したら、まずお湯(米のとぎ汁と書いてある場合もあり)を飯盒に入れて沸騰させます。そうすると、内面が十分アルマイト化しますので、焚いたご飯にアルミくささが無くなります。DSCで水溶液を100℃近くまで測定する場合に、あらかじめお湯で容器を煮ておくのと同じですね。そうしないと、アルマイト化のみかけの発熱ピークを検出してしまいます。
火加減は、中→強→弱の順ですが、携帯燃料(缶)では火力の調節ができませんので、切ってあった梅の木の枝を3本針金で束ねて即製の三脚をつくり、中心から飯盒を吊るします。三脚の開き具合で火力に強弱をつけます。
待つこと40分、できたご飯のおいしいこと、おいしいこと。おこげも丁度良く、家族にも大絶賛でした。三脚と携帯燃料缶の組み合わせはシベリア出兵から始まったそうですが、大成功でした。兵式飯盒は四合炊きが可能なので、一日分はもちそうです。


治において乱を忘れず、大げさに始まったサバイバル術は、ただの飯盒炊飯体験記でした。
こちらの無駄話の方が、どちらかというと当ブログらしいのですが、本年も宜しくお願い申し上げます。

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