DSC 300 Caliris Supreme & Select示差走査熱量計


靴を履き替えるような手軽さのモジュール設計

DSC 300 Caliris

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特長

  • モジュール設計 – 使用目的の必要性に応じて装置構成を変更可能
  • モジュール選択により高感度、高速昇降温、予算などのニーズに対応可能
  • タッチディスプレイモニターとLEDステータスバーによりリモート使用時の操作性とステータス確認機能の向上
  • クラウドソリューション LabV の導入により分析と予測に必要なデータベースを構築可能

モジュール

  1. 1H-Module ハイパフォーマンスモジュール
    高感度と高精度を備えた高機能モジュールです。完璧なベースラインと再現性に優れています。
  2. 2P-Module ポリマーモジュール
    ポリマー分野のニーズに特化したモジュールで最大500K/min での昇温が可能です。実際の加工条件をシミュレーションした温度プロファイルを得ることができます。
  3. 3S-Module スタンダードモジュール
    日常的な測定業務に十分な安定性を備え、熱的反応の解析に最適化されたモジュールです。

アクセサリー

サンプルカッター

新しいサンプルカッターは、サンプルが柔らかい、硬い、脆い(もろい)等に関わらず、サンプルを容易に簡便に切る事ができます。

3in1 Box

Concavus®容器容器の良質な品質を保ったまま、運搬・保管が可能になりました。96個の容器と蓋を別々に保管する事が出来、帯電防止ボックスでパッケージしています。

仕様

  • 型式名
    DSC 300 Caliris
  • 温度範囲
    -180 ℃ ~ 750 ℃(最大)
  • 加熱/冷却速度
    0.001~500K/min
  • デジタル分解能
    0.2μW
  • 感度
    3μV/mW
  • 測定レンジ
    ±750mW(最大)
  • 熱量精度
    < 1 %
  • 冷却オプション
    • ・強制空冷(室温 ~750℃)
    • ・イントラクーラー IC40(-40~600℃)
    • ・イントラクーラー IC70(-70~600℃)
    • ・イントラクーラー IC90(-90~600℃)
    • ・液化窒素(-180~750℃)
  • 雰囲気
    不活性、酸化性、大気、ガスフロー
  • パージガス/保護ガス用MFC
    3系統内蔵(0~250ml/min)
  • ASC (オプション)
    最大 192 個の試料

アプリケーション
データ

不飽和ポリエステルのガラス転移と硬化反応

温度変調DSC(TM-DSC)は、直線的な昇温プログラムに周期的に変化する温度プログラムを重ねて測定を行うDSC手法です。温度変調DSCでは、可逆的または非可逆的なシグナルを計算することで、オーバーラップしたDSCピークを分離することができます。これによってガラス転移と硬化、分解、蒸発、緩和、冷結晶化などを分けることが可能です。図は、不飽和ポリエステル樹脂の硬化を測定したグラフです。1度のTM-DSC測定で、硬化発熱とガラス転移を分離することができます。

半結晶性熱可塑性プラスチックの等温結晶化

等温結晶化テストは製造工程(射出成形等)で完成したポリマーの急冷をシミュレーションする為によく使用されます。図は、イントラクーラーIC70と組み合わせたポリマーモジュールを使用して30wt/%のグラスファイバー含有のポリアミド(PA)66の等温結晶化の実験結果です。低熱容量のアリーナファーネスは約60Kを約21秒で急冷(冷却速度:約170K/min)。これに基づき、PA66の融解開始から急冷を行い、結晶化を検出することが可能です。

AutoEvaluation(自動解析)とIdentify(データベース解析)

最新のProteus®ソフトウエアーにより次世代のデータ解析とデータ管理が可能となります。

AutoEvaluation :測定終了直後に結果データを客観的に評価
Identify: データベースから試料を比較・同定
Proteus® Search Engine : ライセンス不要のデータベース機能
LabV-Primed : クラウドソリューションによるデジタルラボの活用

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