TMA 4000 SE/SA熱機械分析装置


樹脂からセラミックスまで幅広い測定に対応するTMA

TMA 4000 SE/SA

特長

  • 多彩なサンプルホルダーをラインナップ
  • 炉体交換により-150 ~ 1500 ℃までの幅広い温度範囲で測定が可能
  • 真空密閉構造により高純度不活性雰囲気下、減圧下での測定が可能
  • 全膨張タイプ(SE)の他に示差膨張タイプ(SA)も選択可能

全膨張タイプと示差膨張タイプ

全膨張タイプは圧縮測定以外にも引張など様々な測定に対応しており、一方で示差膨張タイプは標準物質を同時に測定するので、一度の測定で補正まですることができます。
TMA 4000 シリーズは、主にポリマーの分野で使用される事の多い全膨張タイプ(SE)の他に金属やセラミックス等の分野で使用される事の多い示差膨張タイプ(SA)を選択する事が可能です。

アクセサリ

サンプルホルダー

圧縮荷重法

引張り荷重法

ペネトレーション法

曲げ法

粘弾性法

キュアー法

オプション

水蒸気発生装置

水蒸気発生装置
湿度雰囲気下における高精度なTMA測定が可能

雰囲気制御ユニット

迅速な雰囲気置換と酸素濃度の低減を実現可能

仕様

  • 検出方法
    全膨張 / 示差膨張
  • 測定温度範囲
    -150 ~ 600 ℃ / RT ~ 1100 ℃ / RT ~ 1500 ℃
  • 最小分解能/ 変位測定範囲
    0.025 µm / ±2500 μm
  • 荷重範囲
    ±0.98 mN ~ ±4.9 N(0.98 mNステップ)
  • 昇温速度
    1 ℃/hour ~ 20 ℃/min
  • 測定雰囲気
    酸化性、不活性、減圧、真空置換、水蒸気 他
  • 測定モード
    圧縮、引張、ペネトレーション、曲げ、粘弾性、キュアー
  • 荷重モード
    一定荷重、荷重速度制御、定長応力、各種変調モード

アプリケーション
データ

銅箔のCTE測定

銅などの金属は酸化性が高いため、安定的にCTEを測定するには高純度不活性雰囲気下で酸化を抑制しながら測定することが求められます。弊社のTMAシリーズではTMA 402 Hyperion F1/F3、TMA 4000 SA/SE ともに真空密閉構造を採用しており、高純度不活性雰囲気下で酸化を抑制しながら測定することが可能です。そのため金属の測定であっても安定的に測定することが可能です。

高密度ポリエチレンフィルムの融解挙動における軸方向および荷重依存性

高分子フィルムは製造工程に依存して分子配向されることがあり、MDとTDで異なる物性を示すことがあります。それは融解により生じる軟化時においても異なる挙動を示します。高密度ポリエチレンフィルムの場合、TDでは引張り荷重によりそのまま引き伸ばされます。対してMDでは分子配向されていたことにより緩和しようと抗力が働き、引張り荷重の大きさに依存して異なる挙動を示します。TMA 4000 SA/SEでは0.1 gでも安定した荷重を維持することが可能であり、幅広い荷重依存特性を測定することが可能です。

偏光フィルムの吸湿膨張挙動

偏光フィルムはポリビニルアルコールを主体にトリアセチルセルロースなどの親水性の部材が用いられることが多く、周辺環境からの吸湿により膨張し、液晶ディスプレイなどにおいて問題を引き起こすことがあります。そのため温湿度制御下における測定が有用です。TMA 4000 SEではチャンバー内の温湿度を正確に制御することが可能であり、温度のみならず湿度の影響による膨張・収縮挙動を測定することが可能です。

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